#フォドラ構造論|星は死んだ世界で女神と出会う

前回の記事では、フォドラの落星であるクロードが、風となって停滞した世界を揺らし、世界を繋ぎ、更新する存在であったと整理した。

だが、ここでひとつ疑問が生じる。

フォドラには、もう長い間女神は存在していなかった。

だが、大司教レア、そして闇に蠢く者。
敵対する二つの勢力の歪んだ愛と執着により、
女神が再びフォドラの大地に舞い戻る。

存在しなかったはずの女神が、
ちょうど星が落ちてきたその時に現れる。

それは本当に、偶然だったのだろうか。

世界の状態

フォドラは長い間、閉じた世界だった。
大司教レアによって思想が固定された社会。

思想が更新されず、外と断絶されている。
変化の契機を失った世界だった。

それはいわば、「死んだ世界」だ。

女神との関係

女神は、絶大な力を誇っていた。

だからこそ、このフォドラという世界すべての基準となり、
すべてがそこに縛られていた。

だが、女神は去った。

その不在は、世界の基準そのものを失わせた。

死んだ世界。

世界に救いをもたらすはずの女神も、
もはやこの世界にはいない。

接続

外から落ちてきた星は、
死んだ世界に降り立った。

死んだ世界で、星は女神と出会った。

星は、世界を壊すことはしない。

内と外とを繋ごうとした。

女神は、それを否定しない。

ただ隣に並び、手を差し出す。

外から落ちてきた星は、一人ではそれを成せない。

女神の助けを得ることで、はじめて世界を繋ぐことができる。

結論

フォドラは閉じた世界だった。

だから、外からの働きかけでしか変わることができなかった。

そして、その媒介がクロードであった。

それは、星がもたらした変化ではない。

きっと世界が、更新されることを望んでいた。

更新されることを望んだ世界と、落ちてきた星。

女神の手助けを得て、世界は再び、静かに前へと動き出す。

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成立しない関係を、成立させてしまう物語。
救いより納得。
読むと、脳が焼けます。
構造分析×一次創作
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