赤き谷ザナドは、セイロス教の聖地のひとつ。
にもかかわらず、普段は聖教会の人間ですら立ち入りが禁じられている場所だ。
しかし、どういった理由で聖地なのかは
作中では一切語られていない。
フォドラの世界の構造や、
女神のことを考えて過ごす中で、
このザナドについても自然と興味が湧いていた。
せめて、残された建物をよく見てみたい。
そう思っていたところ、
ちょうど大司教猊下より賊の討伐の命が下ったので、
調査に行くことにした。
ザナドの谷で
まず疑問に感じたことは、
その場所が「谷に見えない」ということだ。

雲がかかるような高い山上にあり、
まるで外界から隠れるように存在している。
ここは、なぜ谷と呼ばれるようになったのか?
誰から見た谷だったのだろう?
次に気になったのは、地形だ。
架けられた橋の下には、
底が見えないくらい深い深い「溝」が存在する。

なぜ山の上でこのような溝が生まれるのか。
とてもじゃないが、自然発生とは思えない。
後から溝ができたと言うよりは、
「何もないところに大地が隆起した」
そんなふうに見えた。
視線を上に向ければ、巨大な岩が均等に、
同じ高さに切り揃えられて並んでいる。


それを見た時にふと思い至った。
「ここは空から見れば、谷に見えるのかもしれない」と。
検証結果
・ザナドは「地上視点」では谷ではなかった
・名称は、空からの視点を前提としている可能性がある
・地形は、自然侵食では説明しづらい
・後から削られたのではなく、隆起した構造に見える
「ザナドは、空から谷として認識されるように作られた場所なのではないか」
過去の光景に思いを馳せる
次に、残された建物にも目を向けていく。
中央には開けた広場がある。
白い石畳が敷かれており、
周囲に取り囲むように建造物が造られていたようだ。

建物は大きく壊れてしまっている。
残った残骸から、元はそうとう大きな建造物があったことが想像できる。
人の力では、とても壊せそうにない。

上からの衝撃で壊れたように見える
背の高い建物は残されていない代わりに、
階段は比較的きれいな状態で残っている。
手すりには細密な装飾も施され、文明のレベルの高さがうかがえる。

全体的にも、宗教的な意匠がされている印象だ。
また、山の上なのにもかかわらず随所から水が吹き出しており、人工的に水を引き入れているように見えた。

細密な装飾の施された巨大な建造物に囲まれた、白い石畳の広場。
元はきっと美しい場所だったのであろう。
その光景を思い浮かべ、
かつて輝いていたであろう時代に
思いを馳せずにはいられなかった。
検証結果
・ザナドの中心には、明確に意図された広場構造が存在する
・周囲を囲む建造物は大規模で、相当高い文明レベルがあったことがうかがえる
・建物は激しく倒壊しているが、人の手による破壊とは考えにくい
・背の高い建造物は失われている一方、階段や装飾などの基礎構造は比較的良好に残っている
・山頂部にもかかわらず、水は人工的に引き入れられていた形跡がある
「ザナドは一時的な拠点ではなく、長期的な使用を前提とした都市機能を持つ場所であった可能性が高い」
検証から生まれた仮説
①女神の眷属「竜」が羽を休めるための場所だった
かつて世界には女神の眷属である「竜」が存在した。
竜は人々の生活を空から見守り、時には手を差し伸べることもあったのかもしれない。
竜たちは空からこの場所に戻り、中央の広場で変体を解き、人の姿へ。
この場所は、眷属たちの生活拠点であり、身を隠す場所でもあった。
②かつての戦線は空vs地下だった可能性
ザナドは山頂にある隠れ里で、人の足では訪れにくいように作られていた。
それは、人を見守るためでもあり、
敵から身を隠すためでもあった。
闇に蠢く者たちは地下へ。
女神の眷属たちは空へ。
この形で、何世代にもわたって対立してきたことが想像できる。

空から来る存在と戦うための対抗戦略だった
ザナドの虐殺の意味
ザナドは「赤き谷」とも呼ばれ、
レアの仲間たちがネメシスに虐殺された場所とされている。
ザナドは、女神の眷属たちの生活圏であり、
休息地や、再生の場を兼ねていた可能性が高い。
そこを一気に潰されたとしたら。
個体数は激減し、拠点を失い、
再生や回復が見込めない状況となることは
容易に想像できる。
だからその後、女神の眷属は表に出られなくなり、
個として隠れ、人の組織(教団)に寄生的に溶け込むようになったのだ。
反対に闇に蠢く者たちは、
地下で数を保ち、技術を蓄積させ、
復讐を「計画」に変えた。
ザナドでの虐殺は、この非対称構造が固定化されたきっかけだったのかもしれない。
まとめ
以上の検証と仮説から、
ザナドは単なる辺境の遺跡ではなく、
女神の眷属たちにとって極めて重要な
生活と再生の拠点であった可能性が浮かび上がる。
その拠点が破壊されたことは、
個々の命を奪う以上に、
世界の勢力構造そのものを変えてしまったのではないか。
ザナドで起きた虐殺は、
過去の悲劇であると同時に、
現在のフォドラの歪みを生み出した
起点のひとつだったのかもしれない。


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