王国はなぜ生まれたのか──獅子王ルーグと「無欲の軍師パーン」

獅子王ルーグは英雄だったのだろうか。
それとも――ネメシスの再来だったのだろうか。

※この記事は「フォドラ文明史」シリーズの番外編です。


獅子王ルーグは、
王国を建国した人物とされている。

王国出身で、騎士にあこがれるアッシュとイングリットが、
楽しそうに騎士道物語について語っているシーンが印象的だ。

また、王国の建国には、あと二人の人物が関わっているとされる。

そのうちの一人が、無欲の軍師パーンだ。

第二部の支援会話では、フェルディナントが
「こんなふうに王を支える生き方もある」と
憧れている様子がうかがえた。

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王国建国の歴史を本で読み、
エーデルガルトには勝てないが、
それでも成すべきを成したいと語るフェル君。

一見、勇敢な騎士と優秀な軍師のコンビで王国の独立を成し遂げたように見える。

でも、本当にそれだけなのだろうか?

優秀な戦士と参謀という組み合わせ。
私の頭の中で、ある可能性がよぎった。

もしパーンが、ただの軍師ではなかったとしたら?

フォドラの歴史

かつてネメシスという男が
人間は神から解放されるべきと主張し
フォドラ十傑という仲間たちとともに立ち上がった。

彼らは生き残りの古代文明の力を借りて力を得て、
セイロスと戦った。

この戦いでネメシスは敗北し、
人々は教会の統制のもとで生きていくことになる。

それから月日が経ち、今度はルーグという騎士を旗印に
帝国から独立しようとする紋章貴族たちが現れる。

その手伝いをして、
実現させたのがパーンなのだとしたら。

パーンは後の世で無欲の軍師と呼ばれている。

彼は、王国の統治に興味がなかった。

もしそうだとしたら、
彼の目的は、国を治めることではなく
帝国を分裂させることだったのかもしれない。

王国という国

現在の王国と、もとは王国だった同盟には
フォドラ十傑の血を引く家が多い。

十傑はもともと
女神勢力の統治に反乱を起こした者たちだ。

つまり王国の中枢には
反女神勢力の血筋が多く含まれている。

その反女神勢力の思想が残り、燻り続けていた。

でも、独立したいと思う対象は、
女神から帝国という国に移っていた。

なぜなら、もう女神は存在せず
女神による統治は宗教という思想へと変化していたからだ。

だから、帝国から王国が生まれたのは、
ネメシスの敗北により成し遂げられなかった
「自立」が噴出したものだったのかもしれない。

そして、そのサポートをしたのが
私の考え通り闇に蠢く者だとしたら。

彼らは数百年単位で世界の盤面を見て、
女神陣営を引きずり下ろすための“仕込み”を続けてたことになる。

武力革命から政治的な独立へ

帝国から王国が生まれたとき、
大司教が間に入って止めたという。

十傑たちは、闇に蠢く者が作った人間兵器だ。
皆、物理的な戦闘能力が高い。

レア自身と四聖人が手を出せない状況下で戦争が起これば、
人的被害がより大きくなるかもしれない。
それを防ぐために、教会が間に入って止めたようにも思える。

王国の独立は、
武力革命が政治的独立に変換された形だったのかもしれない。

ネメシスの反乱は武力革命だった。

だがルーグの独立は
武力ではなく政治として実現された。

もしこの流れを仕組んだ者がいたのだとしたら。

フォドラの歴史は
ただの偶然ではないのかもしれない。

▼FE風花雪月の文明史シリーズ本編はこちら

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この記事を書いた人

関係性オタク。
成立しない関係を、成立させてしまう物語。
救いより納得。
読むと、脳が焼けます。
構造分析×一次創作
添削・相談もやってます。

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