暗夜ルート、なぜ納得できなかったのか
ずっと、違和感があった。
なぜこの戦いが起こるのか。
今はどの勢力との戦いで、何を目的としているのか。
そして勝ったとき、戦況はどう動くのか。
そうした「戦いの構図」が見えないため、
すべてを感情で押し切っているように感じていた。
そもそも、国そのものにも違和感がある。
王はいる。将軍もいる。
けれど、それだけだ。
国家としての輪郭が見えてこない。
暗く、地上は危険で、
国民の生活は地下に移っている――
そんな景色が、朧げに浮かぶだけだった。
また、暗夜でのカムイは、
ガロンに逆らうことができず、
理不尽な行いを前にしても、ただ耐えるしかない。
キャッチコピーでもある
「内側から変える」が、成立していない。
そのことへの違和感が、
ずっと消えなかった。
なぜ、そうなってしまうのだろう?
公式暗夜は、「なぜ?」を説明できない
暗夜をプレイしていると、
いくつもの疑問が浮かんでくる。
なぜ、恐怖政治を行うガロンに、皆が付き従うのか。
なぜ、反乱が起きないのか。
そして、なぜカムイは、
ガロンの理不尽な行いを前にしても耐えるばかりで、
「内側から変える」行動に出ないのか。
これらはすべて、
暗夜ルートを理解するうえで
本来説明されるべき問いだ。
しかし公式暗夜では、
この「なぜ?」がほとんど語られない。
だから、物語全体が
論理ではなく感情で押し切られているように見えてしまう。
そこで一度、
暗夜にはどのような勢力が存在していたのか
構造として整理してみることにした。

――果たして、これは
国と呼べるものだったのだろうか?
暗夜王国を再設計しよう🚧

こちらは、暗夜王国が「国家として成立する」ように再設計した構成図である。
カムイは、暗夜王国内に存在していた現行政治に不満を持つ層や、行き場を失った勢力を、
持ち前のカリスマ性によって横断的に取り込み、
内側から構造を変えていく存在として位置づけた。
途中カムイは苦しむが、
苦しみながら選び、仲間は納得して戦う。
終盤で誰かが死んだらそれは戦局の必然だし、
裏切りが起きたら派閥の衝突だ。
カムイは塔に幽閉されていたため、
経験が浅いし、感情的になることもある。
そういう不完全な主人公が、
幼い頃から共に育ったきょうだいたちと手を取り合って前へ進む物語。
それが、FEif暗夜だったのだ。
まとめ
暗夜は「悪の国」ではなく、
もともと国として成立していなかったため、
内側から変われなかった国家だった。
ifはすべてが悪いのではない。
むしろ、素材や設定、
分岐の発想はとても良かったと思う。
物語としても、破綻していたのではなく、
構造が描かれなかっただけなのだ。
再設計すると、驚くほど美しく噛み合う。
なお、この構造で見ると、
暗夜を最も“機能させていた人物”が誰だったのかも、自然と見えてくる。

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