絶対に救われない役を引き受けた存在は、とても美しい

あなたの推しは、幸せになりますか?

私の推しは、幸せになれません。
必ず不幸になります。
すでに病んでいて、救いもありません。

それでも私は、
それをとても美しいと感じてしまう。

何年経っても好きが止まらず、
理解するたびに、
どんどん好きになっていくのです。

なぜ彼女は、最初から救われないのか

フォドラは、長い歴史を持つ大地。
現在ある国の中で最長の国アドラステアは1000年以上の歴史を持ち、
彼女が住まうガルグ=マク修道院も
まもなく落成1000年を迎える。

だが、昔から戦いの方法は変わらず、不自然なほど。
まるで意図的に止められているかのように、
技術の進歩がない。

かつて管理者であった神が不在の中で、
かつて管理下にあった者たちだけが
世界に「蔓延」している。
その様子からは、どことなく終末のにおいを感じる。

選択肢がなく、逃げ場がない

彼女は、女神を「知っている」世界の中でも数少ない存在。
しかも過去に仲間を多く失っており、
真実を共有できる相手がいない。

そのため彼女は隠し事が多いように見えるが、
本人は孤独で、がんじがらめな状況だ。

自由に振る舞うことができない立ち位置で、
それでも彼女は、世界を守ることを選び続ける。

世界を止める役割

かつて世界は一度滅びかけ、女神は沈黙した。
彼女が恐れるのは、その危機の再来だ。

世界を正しく守るため、彼女は世界を止めた。
それは結果として、科学技術の発展をも止めた。

女神に仇なす者は権力をもって粛清し、
人が進歩することのないよう、止めた。

彼女は、自分が悪役になることを知っていても
あえてそれを水面下で行った。

それは、世界を守ることでもあり、
失いすぎた彼女が、再び失わないようにするための
喪失回避としての選択だった。

人としての歪み

彼女に救われた多くの人は、
彼女を「慈愛の人」だと言う。
慈愛こそが、彼女の本来の姿なのだ。

だが、彼女自身が救われることはない。

止まった世界の中で頑なに同じ場所に留まり続け、
人の言葉に耳を傾けることはなく、
自らを成長させることもしない。

本来、世界を壊すのは女神の仕事だ。
だが、彼女はそれをしない。

彼女は、世界を思うあまり
かえって女神から遠ざかってしまっていた。

そして、彼女の代わりに、
女神の仕事を引き受ける者が現れた。

その者は、女神を否定したからこそ、
女神の仕事を引き受けてしまった。

そして皮肉なことに、その足場を作ったのは
彼女ーーーレアだったのだ。

だから彼女は救われないし、
だから私は、
彼女が誰かに救われる結末を選ばない。

脳が焼けたら、そっと押してください

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この記事を書いた人

関係性オタク。
成立しない関係を、成立させてしまう物語。
救いより納得。
読むと、脳が焼けます。
構造分析×一次創作
添削・相談もやってます。

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