超短編|36時間あるのに、何もしなかった

「あと36時間ある」

そう言って、窓の外を見た。

遠くで、誰かが叫んでいる。

助けられることは知っている。
その結末も、すでに知っている。

でも、何もしない。

ただ、見ている。

壊れていくその過程が、
いちばん“その人らしい”。









側に仕え、いつも守ってきた主人。

その主人を、俺は殺す。

それが、俺の役目だから。


人気のないところに呼び出し、正面から刃を突き立てた。



主人は一切の抵抗をしない。



ゆっくりと、視線があった。

その目が、ほんの少し細くなる。



「……やっぱり、そうなるんだ」



そう言って、微笑んだ。

その声だけが、静かに落ちていった。

脳が焼けたら、そっと押してください

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この記事を書いた人

関係性オタク。
成立しない関係を、成立させてしまう物語。
救いより納得。
読むと、脳が焼けます。
構造分析×一次創作
添削・相談もやってます。

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