これは、キャラの話ではない。
同じ二人を、違う世界に置いているだけなのに、
なぜか毎回、同じような関係性が出来上がる。
最初は、ただの着せ替え遊びだった。
服を変えて、立場を変えて、
並べてみる。
それだけのはずだったのに、
二人を同じ画面に置いた瞬間、
関係性が“立ち上がる”感覚があった。
たとえば、執事の格好をさせたとき。

片方はきちんと前に立っていて、
もう片方は少し後ろで崩れている。
それだけで、
「管理する側」と「逸脱する側」という構図が、
説明なしに成立していた。
設定を考えたわけでも、
過去を決めたわけでもない。
ただ並べただけで、
関係が決まってしまう。
そのとき、少し違和感があった。
これは「if」ではない。
元の物語から分岐しているわけでも、
設定を借りて遊んでいるわけでもない。
ただ、庭を変えているだけだ。
世界観という“場所”を変えて、
同じ二人をそこに置く。
すると、出会い方が違っても、
立場が違っても、
なぜか似たような関係性が立ち上がる。
つまり、自分が作っているのは
キャラでも、設定でもなく、
「関係性」なのかもしれない。
この二人は、
過去や理由があって繋がっているのではなく、
出会った瞬間に、
その位置関係が決まってしまう。
だから、敵同士でも、
初対面でも、
なぜか成立してしまう。
今回書いた「殺せない出会い」は、
その一例だ。

理由は何も説明していないのに、
殺せないという関係だけが成立している。
これはたぶん、
「関係性が先にある」からだ。
キャラは、その中で立ち上がる。
世界は、そのための器にすぎない。
だから私は、
同じ二人を、違う庭に置いて遊ぶ。
きっとどこに置いても、
また同じように出会ってしまうから。
この話は「同じ二人で庭だけ変える遊び」から生まれています。
▼殺せない出会い
元の話は『ラクリマ・ディアの連結子』です。
▼こちらから読めます



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